豆知識 8 聞香杯

ガラス茶器
聞香杯とその使い方
聞香杯
聞香杯は品茗杯と
サイズの合ったものをどうぞ
聞香杯は細長い杯で烏龍茶を飲む際に特有の茶器です。品茗杯とともに使われ、特に台湾で使われることが多いようです。

その役割は名前の表すとおりお茶の香りを楽しむことにあります。早速使い方を見てみましょう。

品茗杯や茶海と同様、一度、茶壺や蓋碗から湯を注ぎ温め、茶を淹れている間に湯を切っておきます。

茶壺や蓋碗、茶海を使う場合は茶海から茶を聞香杯に注ぎます。
さて、ここからが聞香杯ならではの流れ。

1.品茗杯をさかさにして聞香杯にかぶせます。

2.片手持ちの場合、人差し指と中指で聞香杯を挟み、親指で品茗杯を抑えます。

3.くるっと半回転して品茗杯を下に。聞香杯の茶を品茗杯に移します。

4.聞香杯を両手のひらで挟み持ち、回すようにしながら香りを嗅ぎます。

半回転する動作や手のひらで挟んで回す動作は見た目の演出であると同時に茶の香りを発散させるという意味があります。

両手持ちの場合、2で両手の親指で品茗杯を抑え、両手の人差し指、中指で聞香杯ごと持ち上げて半回転させます。主に男性は片手、女性は両手で行います。烏龍茶は熱湯で淹れてあらかじめ杯も温めていますから、片手持ちは時にかなり熱いのですが、男性はガマンということですね。そうそう、中国には「茶倒七分満」という言葉があります。残り三分は思いやり。茶を注ぐ人はいっぱいに注ぐとよけい熱くなりますので七分ほどに止めてください。それでもこの持ち方は熱いのですが。

中国・台湾の茶芸はかならずこのやり方というほど固まったものではないので、人によってやり方には違いがあります。ここまでの説明は茶を淹れる人が聞香杯に茶を注ぎ、空の品茗杯とともにお客様に出した場合に、客の側で行う動作です。

場合によっては、茶を淹れる人が品茗杯と聞香杯をひっくり返した上、聞香杯が逆立ちした状態で渡してくれることもあります。この場合、飲む人は手順の4から行えば良いわけです。

してみると、天香茶行でも販売している木の葉型の茶托のように品茗杯と聞香杯を並べておける茶托は、お客様にひっくり返してもらうことを前提にした茶器といえるでしょう。聞香杯を逆立ちさせてお客様に出す場合は品茗杯1つが載るサイズの茶托で良いわけです。