天香茶行では、中国・台湾のお茶と茶器を当店在籍の評茶員が現地から直接買い付け輸入販売しています。中国茶といえばペットボトルでも売られている烏龍茶のイメージがありますが、ひとくちに烏龍茶といっても色香味のバリエーションはとても豊富。さらに烏龍茶はいわゆる中国茶の六大分類によれば青茶と呼ばれていて、他にも緑茶・黒茶・紅茶・白茶・黄茶があり、これだけでも中国茶の幅広さが想像できると思います。
天香茶行のコンセプトは私たちがおいしいと感じ、面白いと感じるこの中国茶を皆さんにも身近に感じていただきたいというもの。そこで茶葉と茶器を選ぶ際には「質の良いもの」「安全なもの」「特色のあるもの」「普段使いができる価格」を基準にしています。
例えば、上の写真は天香の仕入先がある台湾中部、標高2000mの梨山清境農場の様子です。霧が多く日照時間が制限される梨山は苦み・渋みの少ないお茶を育てる条件に恵まれています。
そんな環境に恵まれた茶葉を昔ながらの人海戦術で先端の一芯二葉を手摘みし、30年の経験を持つベテラン製茶師が火入れの工程を管理してできたのが当店の梨山烏龍茶です。
産地ごとに製法は異なりますが、いずれも真面目にお茶作りに取り組む人々の努力の結晶といえるでしょう。
天香の茶葉は中国と台湾から購入しています。茶葉はもともと自然の葉を100度以上の高熱で処理し乾燥させるので、空気に触れて酸化し味が落ちてしまったり他の食品の匂いが移ってしまうという風味上の問題のほかは比較的品質の劣化の少ないものです。そこで輸入の際に安全という面から問題になるのはもっぱら残留農薬の問題です。
まず、台湾産の茶葉についてですが当店で購入する茶葉はSGSという世界最大級の検査機構により国際基準にもとづく残留農薬検査を通過したもののみです。さらに日本に荷物が到着した際には検疫所に正規の届け出を行い、モニタリング検査・命令検査など検疫所の行う手続きに従い国内に運びこまれています。
次に中国産の茶葉ですが、台湾と同じように正規の手続きを経て輸入されているのはもちろんですが、中国産の食品に対し不安をもたれる方も多いことから、国内検査機関において自主的な農薬一斉検査を実施しています。
そして風味の問題についてはやはり人間の五感によるチェックが一番ですから、到着時に当店評茶員が開封してチェックを行っています。
茶器については、日本到着後、通関の前に専門の検査機関が出張し現物からサンプルを持ち帰り、鉛などの有害物質が溶出しないかなどの検査を行った後に国内へ持ち込みます。
以上のように、いずれの商品も食に関わるものですから、天香ではいつも安全性に配慮した取り扱いを心がけています。
※耐熱ガラス製品についての表示 使用区分/熱湯用 耐熱温度差/120度 電子レンジ・直火による加熱不可。洗浄の際、研磨剤や金属たわしは使わないでください。